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不動産売買の決済って何をするの? 不動産購入の決済について解説!

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マイホームを購入するお客様からいただく質問はたくさんありますが、「決済って何をするの?」「決済の流れがよくわからない」という質問もよく聞かれます。不動産の購入は人生で何度も経験することではありませんから、「大事な手続きなんだろうな」という事は分かっても、具体的にどんな流れで何をするのか分からないのは普通のことです。実際に売買契約をして決済に進む時には、不動産会社が詳しく説明をしてくれますが、一通りの流れを知っておくと安心ですよね。

 

 

●不動産を購入の決済とは?

 

不動産購入の決済とは、「残代金(売買金額―手付金)を支払って、物件を引き渡してもらうこと」を指します。マイホーム購入は住宅ローンを利用する方がほとんどなので、通常は買主が住宅ローンを借りる銀行に関係者一同で集まって行われます。

 

 

●決済当日に集まる関係者

 

決済当日に集まる関係者は「売主」「買主」「不動産仲介業者」「司法書士」「銀行の住宅ローン担当者」です。それぞれ詳しく見てみましょう。

 

売主は中古住宅や中古マンションの場合、個人であることがほとんどですが、建売住宅の場合は不動産会社や建設会社の担当者が来ます。

 

買主は不動産を購入する人です。

 

不動産仲介業者は、売主が売却を依頼した不動産会社、買主が購入を手伝ってもらった不動産会社のことです。仲介会社を通して売買取引する場合は、それぞれの仲介会社の担当者が来ます。

 

司法書士は、所有権移転の登記や抵当権設定の登記の準備のために立ち会います。一般的に仲介会社指定もしくは銀行指定の司法書士が来ます。

 

銀行の融資担当者は必要な手続きを受け、住宅ローンを実行します。ネット銀行の場合は融資担当者の同席はなく、ネット銀行指定の司法書士が手続きを行います。

 

 

●決済当日の流れ

 

関係者が揃うと、まず司法書士が本人確認をします。本人になりすまして勝手に売買されてしまうことを防ぐため、運転免許証など写真付きの身分証明書が必要です。

 

本人確認の後、売主は権利証や印鑑証明書、買主は住民票など所有権移転に必要な書類を司法書士に渡して確認してもらい、提示された書類に署名捺印して登記に必要な手続きを進めます。そして司法書士が「問題ない」と判断すると銀行の融資担当者によって住宅ローンが実行され、お金が買主の口座に振り込まれます。

 

次に売主に残代金を支払います。といっても額が大きいので現金のやりとりではなく、通帳上でお金を動かすのが一般的です。売主の口座へ振り込む残代金を振込伝票に記入します。また、仲介手数料や固定資産税の清算金など諸経費にかかる現金を口座から出金する場合は、払出伝票も記入します。伝票には署名捺印をして、通帳と印鑑をそえて銀行の担当者に渡します。

 

振込や出金の手続きが完了するまでは、30分から1時間程度が一般的だと思いますが、金融機関にもよりますし、5・10のつく日や月末など銀行が混みあっている時は時間がかかる傾向があります。

 

手続き完了後、金額の確認と固定資産税の清算金の支払いなどを行って、問題なければ売主から残代金や清算金の受領書、全てのカギを受け取ります。設備の取扱説明書や保証書、設計図面といった関係書類がある場合は、それらも合わせて引き渡されます。仲介会社への仲介手数料、司法書士登記費用など必要な支払いも行って、それぞれ領収書を受け取れば、決済は完了となります。

 

 

●決済当日の流れ~決済の後のこと

 

決済が終わると司法書士は、通常その日のうちに所有権移転、抵当権設定の登記手続きをするため法務局に向かい、必要な書類を提出して申請を行います。そのため決済は、銀行と法務局がやっている平日の午前中に行うのが一般的です。権利証(登記識別情報)の発行には、手続きをしてから2週間前後かかるため、決済時ではなく後日郵送で届くことになります。

 

 

不動産購入の決済当日の流れをご説明しました。あらかじめ決済の流れを把握しておくと、安心して臨んでいただけるのではないかと思います。

 

難しいイメージがあるかもしれませんが、決済自体は複雑なことはなく、司法書士や仲介の不動産会社が進めてくれるので、手続きについての心配はいりません。それよりも気を付けなければいけないのは、必要書類の不備や不足です。身分証明書や実印も忘れてしまうと決済が進められなくなるので注意しましょう。仲介の不動産会社が決済日の日程調整と合わせて、必要な書類や持ち物を知らせてくれるので、しっかり準備して忘れず持っていくようにしてください。

 

実際に決済を経験すると、売買代金を現金で支払うわけでもなく、カギの引き渡し時も新車購入時のセレモニーのようなこともないので、「淡々と進む」「あっさりしている」という印象を持つ方が多いと思います。とはいえ、普段なじみのない銀行の応接室という場所で大きなお金をやりとりすることもあり、独特の雰囲気に緊張されるお客様が多いです。

 

お手伝いする私ども不動産会社も間違いがあってはならない場面なので、毎回、万全の準備をして緊張感を持って臨んでいます。当社では物件探しや住宅ローンのお手伝いはもちろん、決済まで不備なくスムーズに行われるよう全力でサポートいたしますので、マイホーム購入のパートナーとして頼りにしていただければと思います。

 

ご不安なことや気になることがありましたら、どんなことでもお気軽にご相談ください。